ピースワンコプロジェクトとは?

ピースワンコ・ジャパン(Peace Wanko Japan)は、「殺処分ゼロ」をスローガンに掲げる、国内有数の犬の保護・譲渡プロジェクトです。

運営母体は、国際NGOとして世界各地で人道支援を展開する公益財団法人ピースウィンズ・ジャパン。その中で、命の危機にさらされた犬たちを救い、愛情をもって育て、最終的に温かな家庭へと送り出す活動を、日本全国に広げています。

犬たちの「命」と「未来」を守るために、行政・獣医師・ボランティア・地域社会と連携しながら、保護、医療ケア、社会化トレーニング、譲渡、災害救助犬育成など多岐にわたる取り組みを展開中です。


■主な活動内容と特長

【1】保護・譲渡活動 ~ 行き場を失った命に“新しい未来”を

日本では、年間数千頭もの犬がやむを得ず保健所などで殺処分されています。その多くは飼育放棄、迷子、ブリーダー崩壊などが原因です。ピースワンコ・ジャパンでは、そうした犬たちを行政や一般家庭、多頭飼育崩壊現場などから引き取り、獣医師による医療ケアと専門トレーナーの支援を受けながら、人と共に生きる準備を進めています。

・ワクチン接種・不妊手術・行動チェックなどを行い、犬の個性を見極めた上で譲渡プランを作成

・オンラインマッチング・譲渡会・SNSでの発信を通じて、全国の家庭とマッチング

・譲渡後もスタッフが継続してフォローアップし、飼い主との関係構築を支援

保護される犬たちは、生後数ヶ月の子犬からシニア犬までさまざま。虐待や極度の怯えを抱えているケースもありますが、愛情とケアにより少しずつ心を開き、新しい家族と幸せに暮らすようになります。


2】災害救助犬育成 ~ “保護犬”が“命を救う側”に

ピースワンコでは、保護犬から災害救助犬を育てる日本唯一の取り組みも行っています。

・適性のある犬を選抜し、専属のトレーナーによる長期的な訓練を実施

・地震・土砂災害などの被災地に出動し、瓦礫の下に取り残された人を探す活動に従事

・熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震などでも出動実績多数

捨てられ、保護された命が、今度は人の命を助ける――。この取り組みは、命の価値を社会に問いかけ、保護犬への偏見を払拭する意味でも非常に重要です。


【3】啓発・教育・見学活動 ~ 命と向き合うきっかけを

ピースワンコでは、保護活動だけでなく、「命の教育」にも力を入れています。

・小学校・中学校への出張授業やワークショップ

・シェルターや譲渡センターでの施設見学プログラム

・保護犬と触れ合えるふれあい広場、セラピー犬活動

・SNSやYouTubeを活用した活動報告・啓発動画の配信

保護犬と直接触れ合うことで、命の重みを実感し、「簡単に捨てない・買わない・無責任に飼わない」社会づくりにつなげています。


■施設紹介(全国に広がる拠点)

<ピースワンコ・ジャパン神石高原シェルター(広島県)>

日本最大級の保護犬専用シェルター。約400頭の犬を収容し、獣医診療室・専用トレーニングルーム・ドッグランを完備。ここを起点に保護→リハビリ→譲渡へと一貫したケアを実施しています。

<ピースワンコ譲渡センター(東京・大阪・福岡ほか)>

関東・関西・中四国・九州に拠点を設け、来場者が保護犬と触れ合いながら新たな家族を探せる環境を整備。各センターにはスタッフが常駐し、相談・マッチング・アフターフォローまで手厚く対応しています。


■あなたにできるサポート

ピースワンコ・ジャパンの活動は、多くの支援によって支えられています。1人ひとりの力が、1頭の命を救います。

①譲渡・里親になる

保護犬を家族として迎えることが、最も直接的な支援のかたちです。あなたの家庭で“第二の人生”を歩ませてみませんか?

②ふるさと納税で支援

自治体を通じた寄附で、活動に必要な費用(医療・食事・施設維持など)を支えることができます。返礼品もあり、税控除の対象にもなります。

③定期寄附・単発寄附

月々の支援や、イベント時の寄附など、自由な金額で継続支援が可能です。寄附金はすべて保護犬のために使われます。

④ボランティアに参加

犬の散歩やブラッシング、清掃、譲渡会のお手伝いなど、無理のない範囲での現地参加型支援も歓迎されています。

⑤SNSでの拡散

「知ること」から始まる命の支援。SNSで保護犬の情報や活動内容をシェアすることも、立派な支援になります。


詳細・ご支援は公式サイトへ

https://wanko.peace-winds.org/

ピースウィンズジャパン|世界各地に支援を届け続ける団体

ピースウィンズジャパンは、大西健丞が1996年に設立したNGO団体です。災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた命に対して国内外問わず支援活動を行っています。